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2019.03.30
ギアが入らなくなったため、セレポンプ交換 <アルファロメオ147>
- セレ
- 修理

今回はアルファロメオ147です。作業内容は『セレポンプ交換』です。
ギアが入らなくなってしまったとのことでご入庫いただきました。
セレの不具合の場合、以下3点の不具合の可能性が考えられます。
■セレの圧力を高めるための「セレポンプ」
■セレの圧力を保持する「アキュームレーター」
■圧力が足りなくなった時にセレポンプの電源を入れる役割の「リレー」
今回ご依頼をいただいたお客様は先日にも同様の症状でご入庫をいただいており、その際は「アキュームレーター」の交換のみさせていただきました。
なぜ前回「アキュームレーター」の交換をしたにもかかわらず、また同じ不具合が出てしまったのでしょうか?
圧力を保持する役割であるアキュームレーターが不良を起こすと、圧力を保てなくなります。アキュームレーターの圧力が一定値より下がるとポンプを動かすためにリレーが作動します。リレーからの指示を受けたセレポンプは必死に圧力を上げるために動きますが、アキュームレーターは圧力を保持できないため、リレーはまた同じようにセレポンプの電源を入れ繰り返しの動作となります。
もうお分かりかもしれませんが、この時のセレポンプとリレーはアキュームレーターが正常な時よりも動作回数が増えるため過酷な状況にあります。
私たちも、機械であるセレポンプやリレーがいつ不良を起こしてしまうのかというのは正直分かりませんので、非常に難しいところではあります。
ですが、これまでの経験上、近い未来に不具合を起こす可能性が高いものについては予防修理をご提案させていただきます。
それは、お客様が無駄な工賃を払わなくて済むためでもあります。


作業の為にバンパーを外します。

セレポンプにアクセスするために、ヘッドライトも外します。

ヘッドライトを外すとセレポンプが見えます。

これがセレポンプです。左側は新しいもの、右側は取り外したものです。
(今回、リレーも同時に交換をさせていただきましたが写真を撮り忘れてしまいました・・・)
セレポンプとリレーを交換したら、診断機を使用してエア抜きとキャリブレーションをします。
そのあと、走行テストをしてギアの入り具合を確認します。
走行テストの結果、スムーズに走行できるようになったので作業完了し、ご納車をさせていただきました。